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軽巡洋艦「天龍」
「天龍」は、旧日本海軍の天龍型二等巡洋艦の1番艦。
「水雷戦隊の旗艦として先陣をきり、敵の攻撃に対抗できる巡洋艦」
という目標の元、小型で駆逐艦に劣らない高速性を兼ね備えた巡洋艦として設計・建造された。
第一次世界大戦の直後の1919年11月20日、横須賀海軍工廠で竣工。
軽巡洋艦の元祖というべき艦艇で、夕張に次ぐ最小艦の一つ。
その最後―――
第三次ソロモン海戦敗北以降、戦況は悪化の一途をたどり、ニューギニア方面も戦況を悪化させていった。
1942年12月中旬、日本軍はニューギニア島東部のマダンとウェワク攻略作戦(ム号作戦)を発動。
外南洋方面部隊主隊、鳥海。
同支援隊、熊野、鈴谷。
東部ニューギニア方面護衛隊、天龍。
ウェワク攻略部隊、巻雲、夕雲、風雲、清澄丸。
マダン攻略部隊、荒潮、涼風、電、磯波、愛国丸、護国丸。
母艦航空隊、隼鷹、阿賀野、磯風、浜風、他駆逐艦1。以上の兵力部署がこの時、決定した。
12月16日、各隊はそれぞれの攻略目標へ出撃。
そして、運命の12月18日―――
天龍は、「マダン上陸作戦」の支援として、マダン攻略部隊の駆逐艦、荒潮、涼風、電、磯波と、輸送船、愛国丸、護国丸とともに航行していた。
夕方までは、概ね順調と言えた。
状況が一変するのは、夕方になってから・・・。
日が傾き始めた頃、艦隊は空襲を受け、護国丸が被弾。
船体が炎上するも、沈没することなく航行を続けた。
マダン港へあと少しというところまで来た時、天龍の艦体が左舷後部への衝撃で大きく揺れる。
20時25分、米潜水艦の放った魚雷が天龍へ命中した。
発射したのは、この後、日本の艦船を11隻も沈めることとなる恐怖の潜水艦「アルバコア」だった。
後に装甲空母「大鳳」を沈めたことで有名な米潜水艦である。
涼風が天龍の救援に向かい、曳航を試みるも艦体への浸水が深刻だったため困難だった。
曳航を断念し、涼風は天龍へ横づけすると生存者の救助にあたった。
23時、天龍は海上から姿を消す。
南緯05度8分 東経145度57分地点―――それが天龍最後の地。
少なくとも21名が帰らぬ人となったという。
大海に還った魂に敬礼―――
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